エピソード10 のちょうさメモです。
ストーリーのあらすじを忘れてしまった場合は、このページを読んで確認しよう。
僕がカトリーさんと出会ったのは、スコットランドヤードでアスポワロ警部から取り調べを受けているときのことでした。
ドナルド・アルビーン教授の論文資料を盗んだ容疑ですが、もちろん僕は無実です!
警部に抗議するカトリーさんは、僕の目に輝いて見えました。
僕がグレッセンヘラーカレッジの新入生だと聞いたカトリーさんは、大学まで案内してほしいと言ってきました。
なんでもグレッセンヘラーカレッジに用があって、そのついでに僕の無実を証明してくれると言うのです。
そんなこと、できるのでしょうか?
校内には捜査中の警察官の姿がありました。
アルビーン教授は植物遺伝学の権威でその研究は世界中から注目の的です。
それほど大事な論文の資料ですから、非常に価値があるのでしょう。
そこでカトリーさんは、事件当時の僕の足取りを辿ると言い出しました。
刑事さんの話では、アルビーン教授には競い合う研究者がいて、資料を盗んだのはそのライバルという可能性もあるそうです。
しかし僕が容疑者であることは変わりません…。
事件当時、僕は花の香りに誘われて花壇に向かいました。
その足取りに従って、再び花壇に向かいます。
花壇には、素晴らしく美しいバラが咲き乱れていました。
事件当時、バラを眺めた僕は、地面に落ちていたヤギのフンを踏んでしまい靴を洗うためにさらに奥のヤギ小屋に向かいました。
なかなか後者に入らない僕にカトリーさんも呆れ顔ですが、再びヤギ小屋に向かいます。
校内には、研究のためヤギを飼育する小屋がありました。
ここのヤギはとてもかわいくて学生や教授たちから人気ですが、紙を食べさせてしまう悪い人もいるのだとか。
事件当時、僕は見かけた猫を追って花壇に戻りました。
やはり同じように足取りを辿って花壇の方に戻ります。
事件当時、逃げ出した猫は開いていた窓から研究室に入ってしまいました。
僕は猫を追って窓を覗き込み、足を滑らせて研究室に転がり込んでしまうという、一連の不運な偶然だったのです。
窓から研究室に入ると言うカトリーさんを止め、僕たちは校舎に向かいました。
校舎に入るとアスポワロ警部から呼び止められ、事件現場である研究室は、関係者以外立入禁止だと言われてしまいました。
しかしカトリーさんはめげません。
立ち入り許可をもらう心当たりがあるようで、颯爽とその場を離れる彼女に僕も慌ててついていきました。
カトリーさんが用のあった人物は、グレッセンヘラーカレッジのデルモナ学長のことでした。
出かけてしまった学長を追いかけ、僕たちもスコットランドヤードに向かいます。
しかしカトリーさんは、デルモナ学長に一体何の用があるのでしょうか…。
スコットランドヤードでデルモナ学長に会ったカトリーさんは、研究室への立ち入りと、事件の調査をする許可をもらいました。
これでアスポワロ警部も怖くありませんね!
そしてカトリーさんの用事とは、どうやらお父さんに関することだったようです。
デルモナ学長の許可を得たとあってはさすがのアスポワロ警部も文句は言えないようです。
僕たちは論文資料が盗まれた現場である研究室にやっと辿り着きました。
部屋の中には被害者であるアルビーン教授本人もいます。
これでやっとカトリーさんの調査再開です!
論文の資料が盗まれた事件は、論文の提出が間に合わないアルビーン教授による自作自演だと判明しました。
これで僕の無実も晴らされたのです。
事件を解決し、颯爽と研究室から去るカトリーさんの後ろ姿を、僕はぼんやりと見送るのでした…。